子どもの寝不足。これは母親の寝る時間です。つまり就寝時刻(布団に入る時刻)が子供の成長と学業に影響を与えるそうです。
このことを睡眠評価研究機構の代表白川修一郎先生が指摘しています。
白川先生は『睡眠負債』『睡眠力』など気になる睡眠の問題を広く啓蒙している日本を代表する睡眠研究者です。
今回は母親の就寝時刻とその子供の学力や発達に大きな影響を与えることを報告しています。
これはヤフーニュースに取り上げられ、パパさんママさんに衝撃を与えています。
その記事はずばりこちらです。
親の就寝時刻が、子どもの成長と学業に影響?「親子で30分早く寝てみよう」
引用 yahoo.co.jp
白川先生が指摘されているポイントをまとめると・・・
・女性は男性よりの睡眠時間が短い傾向。
・子供の睡眠不足は成長ホルモン減少、肥満、学業成績低下
・一日の始まりは朝ではなく、寝る時刻
子育て世代なら焦る内容がてんこ盛りでね。
子供世代なら親のせいで・・などと嘆きたくなるところかもしれません。
注意したのは睡眠が『発達』に密接にかかわるところ。
そうです、教室で騒いだり、授業をきけなかったり、お友達との距離感が近すぎたりする子の場合、性格以前に睡眠に問題がある可能性が高いようです。
親が寝ないと子供は寝ないのが基本的な流れ。
なかでも、より長く接するママさんが寝るのが遅いと、子供(乳幼児)は早く寝るなんてできません。
男親が関係しないところがまた切なくもありますが・・。
ただ、
・一日の始まりは朝ではなく、寝る時刻
これはお仕事する大人にも言えること。
かなり、注目しておきたいご指摘かと。
続いて、成長途中の子どもの睡眠不足について
少しポイントを絞って睡眠不足についてみてみましょう。
子どもの睡眠不足の影響は?
ずばり、白川先生はこのように述べています。
- 睡眠中に多く分泌される成長ホルモンが減り、発達に影響する
- 朝は眠くて食べられず、夜に集中して食べることで肥満になりやすい
- 睡眠不足や遅刻などで授業についていけず、学校システムから脱落しやすい
驚くことに、発達が偏りや遅れがあると・・
不登校や、子どものうつ、自殺などにも、睡眠不足が関係する。
そうです。
この辺り、記事を読んだ方も大変共感を呼んでいます。
コメントをピックアップしておきます。
とてもいい記事だね。
アジアの睡眠時間が全体に少ないということは、自殺率とかにも関係してるかもね。突き詰めれば、いじめとか色々なことに関連性が出そう。夫婦で寝る時間が増えれば、少子化も多少改善されるかもね。
もっと、統計を増やして研究を進めれば、それによって、もっと生きやすく働きやすい国造りの指針になるかもね。
隣家の上の子が、まさにそうでした。1歳ぐらいの時に市外から引っ越してきて、両親とも夜働いていました。そのせいか夜中に入浴。するだけならまだしも親子で奇声をあげて大騒ぎ。当時中学生だった私はうるさくて眠れず、母はそのことでいつも苛立っていました。やがて、中学生になった彼女は不登校に。定時制高校に進んだものの中退。その後若くして結婚して、今でも頻繁に帰省しています。時々9時過ぎに帰ったりもしているようですが・・いくら自宅が近いとはいえ、もう少し早く帰るかいっそのこと泊まっていけばいいのにと思います。彼女の二の舞にならなければいいですが。
すごいわかる気がする。
次男が成長が遅くて病院で毎月体重チェックに通ってるんだけど、長男を保育園から幼稚園に変えたせいで(それでも延長保育ではあるけど)仕事を15時ピタッとで終わらせてすっ飛ばして帰るようになって、20時半には寝かせられるようになったら、急にメキメキ大きくなって成長曲線に乗ったんだよ。
今まできっと全然睡眠が足りてなかったんだと思う。
とても反省しているし、会社には申し訳ないけど、もうしばらくこのペースにさせてもらいたいと思ってる。
ただ、共稼ぎだったりすると、早く寝かせたいけど物理的に大変との意見も多数出ています。
参考までに、を掲載しておきますね。
年齢別必要な睡眠時間はこうだ!!
・1~2歳:11~14時間(同)
・3~5歳:10~13時間(同)
・6~12歳:9~12時間
・13~18歳:8~10時間
※米国睡眠医学会(AASM)
生後4カ月から18歳までの子供の睡眠時間に関する指針を同学会が発行する医学誌「Journal of Clinical Sleep Medicine」にて掲載
昼寝も含め、この睡眠時間を意識したいところです。
続いて、白川修一郎先生についてまとめておきます。
白川修一郎先生のwikiプロフィール
読み:しらかわしゅういちろう
生年月日:1949年生まれ
出身地:福岡県
学歴:東邦大学医学部 大学院修了
専門:睡眠科学・時間生物学・大脳生理学・老人精神保健学
TV出演:
ガッテン!「朝の目覚め」(NHK総合, 2017年12月)
あさイチ「どうすれば解消?! コワ~イ睡眠負債」(NHK総合, 2017年9月)
白川修一郎先生の経歴は?
経歴
40年以上の睡眠研究の先駆者です。
今現在はすでに説明したように睡眠評価研究機構の代表を務められています。
・国立精神 神経センター精神保健研究所老人精神保健研究室長
・精神保健研修室長 東京都神経科学総合研究所客員研究員
・江戸川大学睡眠研究所客員教授
・財団法人東京都神経科学総合研究所客員研究員
・日本睡眠改善協議会常務理事
・日本睡眠学会理事
・日本臨床神経生理学会評議員
・日本生理人類学会評議員
・日本時間生物学会評議員
などなど。
兎に角、よくわからないですけど大変古くから、数々の学会で活躍され日本の睡眠を研究していることがわかります。
まとめ
母親の寝る時刻は子供の成長や学力に影響する。
とくに、・一日の始まりは朝ではなく、寝る時刻
これは目からうろこ。
大人も心掛けたい習慣です。
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