【スリープツーリズム】日本のホテルが想像以上だった件!「旅で眠りが変わる」って本当?

スリープツーリズムが日本でも静かに流行っています。

「最近、ぐっすり眠れていますか?」

そう聞かれて、
胸を張って「はい」と答えられる人って
意外と少ないじゃないですか。

仕事のストレス、
スマホのブルーライト、
終わらないタスク……。

気がつけば、布団に入っても
脳がフル稼働。

そんな現代人の“眠れない悩み”に
新しいアプローチが注目を集めています。

その名も──スリープツーリズム

「え、寝に行くために旅するの?」
と思われたかもしれません。

そう、まさにそれなんです。

でも実際に体験してみると

「これ、ただの贅沢じゃなくて“必要なこと”だったんだな」

と心の底から思わされました。

今回は日本国内で体験できる
スリープツーリズムの実例とともに、
なぜ旅先で人はよく眠れるのか、
そしてその変化がどれほど日常を変えてくれるのかを
リアルにお届けします。

あなたも、ただの「休暇」じゃない、
本当に眠れる旅に出かけてみませんか?

そもそもスリープツーリズムって何?

「旅先でぐっすり眠れる」という経験は
誰しも一度はあるのではないでしょうか?

でもそれが“目的”になる旅──つまり、

最初から「よく眠ること」をゴールとして計画された旅行が
スリープツーリズムです。

これはただのリラクゼーション旅行ではありません。

温泉やアロマ、静かな環境など、
睡眠の質を高める要素を徹底的に盛り込んだ旅が
設計されているんです。

最近では、スリープ専門のコンシェルジュがいたり
医療機関と連携したプログラムも登場しています。

あ、でもその前に大事なのは、
なぜ眠りが注目されるようになったのか。

 睡眠を取り巻く現代の課題

知ってる人も多いかもですが
厚生労働省の調査によると、
日本人の平均睡眠時間は世界的にも短く、
特に都市部では慢性的な睡眠不足が常態化しています。

加えて、テレワークやスマホ依存などが要因となり
「質の良い眠り」がますます遠のいているのが現状。

さらに言えば、

睡眠障害まではいかなくても
「夜中に目が覚める」
「寝ても疲れが取れない」
「無呼吸になってるのかも・・」
「いびきしてるのかな」
といったグレーゾーンの悩みを抱える人はかなり多い。

そんな中、
「じゃあ、眠ることそのものを“旅の目的”にしてしまおう」
という発想が海外で生まれ、じわじわと日本にも広がってきました。

 

 日本ならではのスリープツーリズムの進化

面白いのは、日本での展開がちょっとユニークな点。

たとえば、

森の中に建てられた小さな宿では
「鳥の声と共に起きるプログラム」があったり
畳の香りに包まれて眠る“和”の快眠体験など
まさに日本文化と融合したスリープツーリズムが増えてきています。

しかも、

どこか「睡眠=努力の妨げ」とされがちだった日本の働き方文化に対して
「良く眠ることが、実は最高のパフォーマンスにつながる」
という意識変化も、じわじわと広がっています。

スリープツーリズムは、単なる観光の一形態ではなく
「自己回復」と「再起動」を促す
新しいライフスタイルの提案なのかもしれません。

それでは実際に日本国内で体験できる
スリープツーリズムにこだわったホテルを紹介していきます。

日本で体験できるスリープツーリズムの事例2選

有名どころの一流ホテルや地方の温泉ホテルや旅館は
ふかふかのベットやおフトンの良さの想像がつくと思うので、

今回は、都市の中でスリープツーリズム体験が可能なホテルをピックアップしてみます。

中でも、手軽に試せてユニークで人気の高い2ブランド、3つの施設をご紹介します。

一つは、リーズナブルにスリープテックを試せる「ナインアワーズ」(NTTデータ)
もう一つは、圧倒的に高い睡眠環境にこだわった「レムプラス」(東急観光)

この二つです。

 ① ナインアワーズ赤坂・スリープラボ

特長: カプセルホテル「ナインアワーズ」では
宿泊者向けに<睡眠測定サービス>を提供。

宿泊者の睡眠データを分析し宿泊者にレポート提供してもらえます。

睡眠の質の測定はもちろん、無呼吸症候群等の早期発見も可能。

匿名化された統計データを医療従事者や
研究機関と共有することで、
睡眠を通じた健康研究に貢献しています。

赤坂駅からだと、出口1番からが近く分かりやすいです。

② ナインアワーズウーマン新宿スリープラボ

新宿駅から徒歩圏内の女性専用のカプセルホテル。

こちらは、女性専用なので
おっさんと合わなくていいのは評価の高いところです。

仕事を終えたあと、都心のホテルで快適なスリープトラベルができますね。

チェックイン15:00〜29:00、チェックアウトが11:00なので宿泊翌日もゆったり準備できます。

③ レムプラス銀座

特長: 「レムプラス銀座」睡眠のための快適性にこだわりがコンセプトのホテル。
ベッドは、快適な寝心地を体感できるオリジナルの「シルキーレム」を使用していて、全室にマッサージチェアが完備されてます。

一日の疲れを癒し、快眠をサポートしてくれますね。

「地方に行く時間はないけど、週末だけでも本気でリセットしたい」という人には、まさに理想的な選択肢です。

つづいては、なぜ旅先だと人がよく眠れるのか──

その科学的な理由を紐解いていきます。

なぜ旅先だとぐっすり眠れるのか?その科学的理由

「なぜ旅先ではぐっすり眠れるのか?」という疑問。これには、意外としっかりした“科学的根拠”があるんです。

あくまで一部の例ですが、以下のような要素が関係しています。

自然音がもたらすリラックス効果

川のせせらぎ、木々のざわめき、虫の声──。 こうした“自然音”は、ヒトの脳波をアルファ波優位に導く作用があるとされています。これはいわゆる「リラックス状態」で、眠りに入りやすい状態をつくるんですね。

都市部のノイズ(車の音、エアコンの音、人の話し声)とは異なり、自然音は規則的かつ予測可能なリズムを持っており、脳への刺激が最小限。

実際、森林浴の研究でも、自然音を聴きながら眠った被験者は、深いノンレム睡眠に入りやすい傾向があったという報告もあります。

深部体温と眠気のメカニズム

人は、深部体温(体の内部の温度)が下がるときに眠くなるという特性を持っています。

旅先の温泉や露天風呂に入った後、体温が上昇→その後ゆっくり下がっていく過程が、眠気を誘発するんです。これがいわゆる“入浴効果”の一部。

さらに、夕方以降に軽い散歩や森林浴を行うことで、同様に体温の自然低下が促進され、よりスムーズな入眠につながるとされています。

脳の“非日常モード”がスイッチを切り替える

旅先に出ることで、私たちの脳は「非日常モード」に切り替わります。

このモードでは、日常的な悩みやタスクから一時的に距離を置けるため、脳の交感神経の緊張がゆるみ、副交感神経(リラックス担当)が優位に働くようになります。

簡単に言えば、「安心して眠れる状態」に身体全体が導かれるわけです。

逆に、日常の延長線上にある環境では、どこか気が張ってしまい、無意識レベルで“睡眠のブレーキ”がかかってしまうのだと考えられています。

ここまで読んできて、「旅って、ただの娯楽じゃなくて“治療”にもなるんだな」と感じた方もいるのではないでしょうか。

次は、実際に体験してみて感じたリアルな感想と、どんな変化があったのかをご紹介します。

実際に体験してみた感想と気づき

正直、最初は「寝るために旅行?さすがに贅沢すぎない?」と半信半疑でした。ですが、体験してみるとその考えは180度変わりました。私が訪れたのは、長野県白馬村のスリープリトリート施設──森の静寂と焚き火、そして一切のデジタル機器を排除した“眠り”のための環境。

1日目の夜、まだ神経が張っていたのか寝つきはそこまで変化を感じませんでした。でも、2日目の夜──。

焚き火の前でヨガをして、ハーブティーを飲み、外の冷たい空気を感じながら静かに深呼吸してベッドに入った瞬間、「あ、これは深いな」と思ったんです。気づけば、目覚ましなしで朝7時にスッと目が覚めていました。

ここから少し、自分の中で変化がありました。

 “よく眠れた朝”が、1日を変える

普段は目覚ましに叩き起こされ、ぼーっとしたままスマホを見ながら布団から出る日常。でもその朝は違いました。目覚めた瞬間、まず「あ、今日もいい日になる」と思えたんです。

不思議なもので、睡眠の質が良いだけで、自分に優しくなれるというか、細かいことでイライラしなくなる。これは帰宅後の仕事でも明らかに感じました。集中力の持続や、決断力が自然に上がったような感覚です。

「何もしてない」が、実は一番贅沢だった

観光もしない、グルメも控えめ、アクティビティも最小限──そんな旅なんて退屈だと思っていた自分が、気づけば「ただ寝る」「ただ静かに過ごす」ことの価値に心底納得していたのです。

思えば、これまでの旅行はいつも予定でパンパン。「せっかく来たから元を取らねば」と忙しく動いてばかりで、心も身体も休まっていなかったのかもしれません。

スリープツーリズムは、何かを“足す”旅ではなく、“削ぎ落とす”旅でした。

その削ぎ落としの先に、本当に必要だった「自分を取り戻す時間」があった。そんな感覚です。

つづいて、これからスリープツーリズムを試してみたいという方に向けて、実践的なアドバイスや持ち物リストなどをご紹介していきます!

これからスリープツーリズムを始めたい人へアドバイス

「スリープツーリズム、ちょっと気になってきたかも…」というあなたへ。

ここでは、初心者でも無理なく始められるように、私の実体験をもとにしたアドバイスをいくつか紹介します。

※地方まで出向けない場合は↑の方でご紹介した都市型ホテルなどがおすすめです。

旅行先を選ぶ3つのポイント

1つ目は「静けさ」です。

これは本当に重要。

どんなに施設が立派でも、
周囲が騒がしかったら睡眠には向きません。

山奥、川沿い、森の中──音の少ない場所を選びましょう。

2つ目は「光」です。

寝室に入る光の調整ができるかどうかは意外と大事。

できれば遮光カーテン完備の施設、もしくはアイマスクの持参を。

3つ目は「プログラムの有無」。

初心者なら、“ただ泊まるだけ”ではなく、
スリープガイドやリラックスヨガ、
アロマセラピーなどのサポートがある施設を選ぶのがおすすめです。

これだけは持っていってよかった!快眠アイテム

実際に持って行って「これは正解だった」と思えたのは、以下の3つ。

  • アイマスク:特に都会型施設では活躍。明かりが気になる人は必須。
  • 耳栓 or ノイズキャンセリングイヤホン:自然音が苦手な人、慣れていない人には安心材料になります。
  • お気に入りのパジャマ:ホテルのものよりも、自分の肌になじんだパジャマがあると一気にリラックスできます。

とは、スマホの通知を完全オフにする設定を忘れずに。電源を切るのが理想ですが、それが無理なら“機内モード”でも十分効果があります。

まずは1泊から。小さく始めてOK!

「2泊3日なんて時間が取れないよ…」という方、大丈夫です。実際、私が最初に体験したのは金曜の夜から1泊2日でしたが、それでも体と心の変化は実感できました。

大切なのは、“眠ることを目的にする”という意識。これがあるだけで、旅行の質がまったく変わってきます。

次はいよいよ締めくくり。スリープツーリズムを通じて得られる「本当の休息」とは何か──そこに迫ってみたいと思います。

スリープツーリズムが教えてくれた「本当の休息」

私たちは、普段「休む」ことすら効率化しようとしていないでしょうか?

旅行は「たくさん観光地を回ってこそ」「時間を無駄にせず楽しみ尽くしてこそ」──そんな常識に縛られていた私にとって、スリープツーリズムはある意味、価値観を揺さぶる旅でした。

ただ眠るために出かけ、何もしない贅沢を味わい、自分の心と体の声に耳を傾ける。その結果、私は「本当の意味で休んだ」と言える体験を手に入れた気がしています。

それは、マッサージでもエステでも手に入らない、“自分のリズムを取り戻す”感覚。
忙しさに慣れすぎて、休息のとり方を忘れていた現代人にとって、これはもはや贅沢ではなく“必要な時間”なのかもしれません。

眠れない夜が続いている人、いつも疲れが抜けないと感じている人、心のどこかで「自分を立て直したい」と思っている人──

スリープツーリズムは、そんなあなたにとっての“静かなリセットボタン”になるはずです。

だからこそ私は、自信を持ってこう言いたい。

「眠るために旅をする」その選択は、決して間違っていない。

むしろ、今こそ必要な選択だと。

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